人は、体温が上昇すると発汗します。その汗を蒸発させて気化熱で体温を下げるのが 生理クーラーと呼ばれる人体機能です。 暑い日にうちわを扇ぐと涼しいのも、汗をかいた所に風があたり、生理クーラーの原理によって体温が下がるからです。
通常、服の内側というのはどうしても空気がこもりがちになり、生理クーラーが上手く機能しません。 生理クーラーに必要な風を、ファンによって服の内側に送り込むのが空調服™です。
従来空調といえば、エアコンを始めとした冷房器具が主でした。 そのため、工場などの大きな施設の空調ほど多大な電力が必要でした。 また、冷房の効きすぎによる身体の冷えなども問題です。
その点、空調服™なら、そこに働く人数分をご用意いただければそれで事足ります。 強弱の調節も可能ですので、その人にとって一番快適な体感温度に合わせられます。 電力の消費を抑え、人の健康にも貢献する、エコロジカルな作業服です。
最大空調能力 : 500Kcal/時
蒸発能力:860cc/時(※気温33度 湿度50%の条件時)
風量(強) : 約20リットル/秒
風量(弱) : 約10リットル/秒
ファン重量 : 360g(電池含む)
連続使用時間 : 約5時間
※単3ニッケル水素電池4本使用の場合
例えば、冷房の効いた事務室から炎天下の作業場に移動した直後に空調服™を使用した場合、 服の中に急に熱風が入り込み、しばらくは空調服™を着ていない時よりも暑く感じてしまうことがあります。 直前まで涼しい場所にいて汗をかいていない場合は、汗の蒸発による気化熱を利用できないためです。 人間が暑いと感じてから汗をかき始めるまでには若干のタイムラグがありますので、数分経ちますと、 すぐに快適な状態になります。
空調服™は、服に取り付けられた小型ファンの送風能力によって、一時間あたりの最大空調能力をキロカロリー単位で表示しています。 この、「キロカロリー」単位の空調能力表示は、人が作業を行う場合の、一時間あたりの産熱量(消費カロリー)と対応させています。 例えば、標準的な大人の場合、歩行時では約260キロカロリー、大工作業では、190〜240キロカロリーが産熱されると言われていますが、 500キロカロリータイプの空調服™を用いれば、それらの作業を行った場合でも、十分な空調能力があることがわかります。
空調服™は、外気を洋服内に取り入れることによって、空調効果を得る仕組みになっておりますので、 着用現場の温度・湿度によって、一時間あたりの最大空調能力は変化します。表示してある最大空調能力は、 温度33℃・湿度50%を基準にして算定します。右のグラフは、各温度、湿度条件において、空調服™がどの程度有効に働くかを、 ゾーン別にまとめたものです。実際に空調服™を着用する現場の湿度・温度条件や、着用時の作業内容を下記のグラフに当てはめてみて、 ご使用の際の参考にしてください。
Aゾーン | 木びきなどの重労働を行う場合でも、快適にお使いいただける温・湿度条件です。 |
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Bゾーン | 大工仕事や時速5Kmでの歩行など、比較的動きのある仕事を行う場合にも十分な能力を発揮します。 |
Cゾーン | 安静時や軽作業を行うには十分な能力を発揮します。 |
Dゾーン | 空調服™を着用しても、あまり冷却効果を得ることはできません。 |
Eゾーン | 空調服™を着用しても、冷却効果を得ることはできません。 |
安静時 | 約100Kcal |
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歩行時(3Km/h) | 約200Kcal |
歩行時(5Km/h) | 約260Kcal |
洋服の仕立て | 約120Kcal |
大工 | 約190〜240Kcal |
木びき | 約450Kcal |
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